2011年9月30日金曜日

CM

この度、11月3〜7日に行われるLeucadendronの処女展示会のフライヤーが完成したので本邦初公開します。本邦だけじゃもったいないので風船にくくりつけて北朝鮮とかに飛ばしてみようと思っています。見たらちゃんと来てね。 




会期:11月3日〜7日 各日 正午〜夜8時(最終日は午後3時まで)
場所は高円寺ギャラリーです。
高円寺ギャラリーはAMP cafeとKOENJI HIGHが一階部分にあり、作品展示やインスタレーション、ライブなどが行われる文化的複合施設なのです(この説明が不適当だったらごめんなさい)。それにしてもびっくり!こんな巡り合わせもあるもので、なんと丁度、11月1日が3周年とのこと。私たちの展示期間中はAMP cafeでAMP 3rd anniversaryも行われるようで何か起りそうな予感が。とにかくおめでたい!!!
ぽんぽこぽん。(勢井) 

自分を戒める、それは自戒


 長らくお待たせ致しました。皆さんお待ちかねの更新ですよ!待たせたな。
待つとか我慢するとか、大切なことだと思いますよ。僕はこの便利な世の中であえて短くもないブログを書くのは、twitterなどで自分の思ったことすぐにつぶやいてしまう(しかも大体がどうでもいいこと)ことが主流の世の中に対するささやかな抵抗でもあるのです。
 まあ、そんなことはどうでもいいんですけど、お久しぶりです、最近思わぬ所で意外とこのブログが読まれていることを知り恐縮しきりの山中です。
 ただ、全くと言っていいほど反応(コメント)がないので、自分で思っているほど面白くないのか?笑。といったことが頭をよぎったりしますが、そんなこと知ったことではありませんので、もうちょっと書かせて頂きます。
  今回まじめにいきます。ただ、書く前に言わせていただきますが、今から書くようなことはほんとはあまり書きたくないんですが、自戒の念を込めて書くことですのでご容赦下さい。読むの辞めるなら今ですよ。笑 では、いきます。
 ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ここのがっこうという気鋭の若手デザイナーが主催し、主にファッションを教えている場所がありまして、基本的には勢井が通っているのですが、僕も時々プレゼンなどに参加させてもらっています。最近はここのがっこう出身者がIT’S#9で日本人として初めてcollection of the yearを獲得した影響もあってか、メディアへの露出も増加して認知度が上がり、生徒数も増加する一方です。興味をお持ちの方はgoogleなどで検索してみて下さい。
 ここのがっこうは所謂日本式ファッション教育から脱却し、ファッションデザインの本質を追求していくスタイルで進められ、僕自身は参加回数は多くはありませんが、参加するたびに色々と考えさせらる所があり、週一回とはいえ、なかなか有意義な場所だと思っています。
 先週も参加させて頂いたのですが、例によって、自分の考えの甘さを感じることがいくつかありましたのでそれについて記述します。ね、まじめでしょ?
 今回感じたことは大きく3つあり、またすべてが同じこととも言えます。
まず1つ目は、世界基準の認識と理解です。自分達がどのレベルの作品を作らなければならないかという最低限のレベル設定があいまいなままでは世界に向けて説得力のある作品は発信出来ないということです。それについてなんとなくわかってるつもりではいましたが、メディアに露出しているものを見るときに、このレベルのものを自分達も作らなければならないという視点で見ていたかと考えると、迷わず肯定は出来ませんでした。ここでいうレベルは総合的なレベルのことで、発想やアイデアの独創性もさることながら、ものとしてのクオリティも全てを含めてのレベルを常に世界基準の意識を持っていなければならないということです。
 例えば、中田英寿は高校時代からイタリアにいくためにイタリア語を学び、日本でプレーしていた時から常に世界基準のプレーをし、チームメイトにもそれを求めていた。などといった様なことです。ただ、僕の中の認識は、そういったことを事実として知り、一般論としてこのことを知っていたという段階であり、ここで問題なのは当事者意識が希薄だったという事なのです。
日本にいようが、海外に行こうがやらなければいけないことは変わらないし、場所なんて基本的には関係ないはずですから。
 これに関連しての二つ目なのですが、プロフェッショナルについてで、何をもってプロと為すかには人それぞれ考えがあるでしょうが、要は、これも意識の問題と言っていいのではないかと思います。確かに、それで飯食ってなかったらプロじゃないという意見もあるでしょうし、それは勿論正しいと思います。ただ、サラリーマンや公務員が全員プロかと言ったらそれはかなり疑わしい。僕自身、今まで惰性で仕事をしている人たちを腐るほど見てきましたしね。客観的にプロかそうじゃないかということとは別に、プロ意識を持って何かを為し得るかが、まず重要ということです。しかも、これは最低限のことです。
 自分は客観的に見てプロじゃないから、この辺まで出来ればいい方だという甘えは無かったかと自問したときにそんなことはないと現段階で自信を持って言うことは出来ません。人より、ファッションやその周辺のことについて人より考えているという若干の自負はありますが、まだまだ全然足りない。
  そして、三つ目ですが、これがここ最近よく感じているのもので、自分が主体となったときの客観性です。
 僕はこれまで、物事を客観視することに対して、比較的自信を持ってきましたが、自分が作り手(主体)となったときに、その状況を客観的に見ると言うのはなかなか難しいと感じています。内にいながら外から見る。自己批評性を強く意識し、客観的視点を確保しながら、しかし、オリジナリティのある良い作品を生み出すというのは非常に難しく、さらにそれを継続して行かなければならないのですからこれはもう至難の業ですな。ただ、何かをつくろうとする以上、これは備えていなければならない、これも最低限の要素であるとも思います。
 長々と書いてしまいましたが、要するに、まだまだ甘かったんだよね僕は。ということです。笑。笑い事じゃないけどな!
  今以上に様々なことを知り、考えながら、それをファッションに還元しなければならない。それの繰り返しなんだろう、きっと。
 まだまだやめたくないし、やめられないからね。
  明確なヴィジョンと信念を持って、少しでも見る人、着る人に響くものを、という一番当たり前のシンプルでスーパー難しい結論。びろーん。
 ただ、やります、僕たちは。

終。