2013年12月26日木曜日

RafさんとJobsさん

 一足遅いメリークリスマス。どーも、初対面で一言も喋ってないのにも関わらず人のことをバカにしていると言われる山中です。本当のことだから仕方ないけどウンザリしちゃうよね~。笑 嘘ですよ。さて、どの部分が嘘でしょう?
 それにしても数えてみたら今年の更新数が5回くらい(そんなにないかも。笑)という驚愕の事実が明らかになりまして、容赦のないお叱りを受けております。HP更新したら、もうちょっと更新するようになると思いますのでそれまではご容赦を。来年の目標の一つに入れておきます、ブログの更新。
ちなみに、年の瀬の飲み会は嫌いじゃないですが、なんか全部リセットするみたいな意味合いがある感じがして、忘年会というネーミングがしっくりきません。忘れないよ、今年。
そんなことはさておき、仕事の都合で参加できなかった平川さんのlepli会でもRaf SimonsによるChristian Diorに触れられていたそうですが、自身の名前を冠したメンズとは違い、波がなく安定した素晴らしいコレクションを見せてくれています。さすが、最強の派遣デザイナー。シグニチャーのメンズに関してはもはやその好不調の波も含めて好きですが、その部分は凡人の僕には見習えません。見習いたくもない。笑
彼は、jil sander時代から派遣先のアーカイブをうまくリデザインして、そこに自分の味付けを加え、絶妙なバランス感覚でコレクションを作り上げます。ハイファッションの世界には数多の天才が存在しますが、Rafさんの才能は今という時代に完璧にリンクしていると思います。(初めて彼の服を見た時、それまで見ていた服が全てダサく感じるくらいにかっこよく、自分のために作られているのではないかと錯覚するほどだったな~。)
そしてもう一人、この人は既に故人となりましたが、appleの創業者であるsteve jobsもリデザインの才能に秀でた人であると思います。ipodiphoneipadなどの革新的な製品を世に送り出し、一から新しいものを創ったと思われている人も多いかと思いますが、それは多分違います。Jobs(創業当時のapple)がソニーを目標として、その考え方やものづくりの方法を取り入れたことは有名ですし、スマートフォンのアイディアやコンセプト自体はiphoneが登場するずっと前から世界中の優れたエンジニアたちの中で共有されていたもので、全てをjobsが発想し商品化したわけではないからです。Jobsの凄さは実体のないアイディアやコンセプトに肉体を与え、鍛え上げ、妥協のないクオリティで製品を創り上げることが出来たことです。
僕にはこの二人にいくつかの共通点があるように思えてなりません。そして、その二人が創ってきたものが好きでしかたありません。
 アイディアやコンセプトの一端はアーカイブも含めて世の中に点在していて、それをどのように自分の世界で再構築するかがこれからの創造的行為に必要な要素の一つだと思います。そして、それらと対峙するときに、無意識のうちに培われてきた文化的背景が大きな武器になるのだと思います。
 最後も真面目になっちゃったな~。年越しライブとか出来るように頑張ります。バンド組んでないけど!
 それでは皆様、良いお年を。