LEUCADENDRON presents "Experimentation"#2
2012年11月12日月曜日
展示会のお知らせ
展示会がいよいよ今週末に迫って参りました。
今回はこれまで前編・後編にわたって制作してきたミッシングセブンの幽体離脱地下研究所の番外編として、ミッシングセブンに焦点を当てた展示となります。
これまでの展示では明らかになっていなかったミッシングセブンの謎が今回明らかになるとともに、彼らをイメージしてデザインされた衣服を展示致します。
また、これまでの幽体離脱をテーマとした制作作品をベースとしたアイテムも多数ご用意しておりますので、今週末お時間がございましたら是非お越し下さい。お時間がない方は時間を作ってお越し下さい。
まじめになってしまいましたが、よろしくお願い致します。
2012年10月22日月曜日
シャーマンの萌さんとクイーンの玲さん
このところ更新が全くございませんで、セルフ放置プレイにも飽きました。
更新していない間、尊敬している方がこのブログを見ていたという黒の衝撃以上の衝撃が僕を襲いまして、ちゃんと書かなきゃなぁと少しだけ思ってしまいました。そんなことではまだまだですな。
そんなことはさておき、今回は先日観たライブと、これまた先日観たパリコレクション2013ssについてちと放談をしてみようかと。
まずライブの方ですが、最初から最後までやられっぱなしで尚かつ非常にカタルシスのある素晴しいライブでした。Moe and Ghostsというヒップホップユニットで、ラップ担当の萌とトラック担当のユージーン・カイムによるゴーストコースト(彼岸)ヒップホップです。今年の8月(彼岸)に佐々木敦の音楽レーベルHEADZからアルバム『幽霊たち』をリリースしデビューしたばかりですが、さすがです。ゴーストコースト(彼岸)ヒップホップで、デビューが彼岸で、アルバムタイトルが『幽霊たち』って。笑 この時点でもう完璧でしょ。一瞬われわれLeucadendronの為に存在しているのではないかと錯覚するくらいのシンクロ率。
ライブ前にググってもメンバーの写真はほとんどなく、ひょっとしたらほんとに幽霊かもしれないと期待が高まりましたが、佐々木敦曰く、ギャルでもガーリーでもない全く新しいヒップホップとのことだったので、まず着ている服を含めたルックスが気になって仕方がありませんでした。声などから色々と想像を巡らせていたのですが、目の前に現れた女性は見事に、軽やかに、そして力強く予想を超えていった。
彼女は全身黒のモノトーンで、髪は地面に届かんとするほど長い小柄の年齢不詳の人で、とてつもない力を内に秘めたシャーマンのよう。パフォーマンスも新しさとピュアネスに満ち溢れた素晴しいものでした。
良いものを観た後には必ず心が洗われた様な清々しさを感じますが、今回のライブでも大いに浄化されました。カタルシスがないと語る意味がないですからね!!!!笑
萌さんと幽霊たち、それとゲスト参加し自称日本で100番目に巧いサックスを演奏していた大谷能生氏。本当に良いライブをありがとうございました。
フロントアクトで蛍光灯の放電のノイズで演奏をしていた方も素晴しかった。是非何かでご一緒したい。You tubeなどでPVが見られるので興味がある方は是非。
続いては、皆さん大好きなパリコレクションなどについて少々。興味ないですか?そうですよね〜。
ここで何も知らない俺みたいな奴がファッションとその周辺の事を書くと意外と反応があるので、あまり気が進みませんがちょっとだけ。
まず、はじめに今回はパリコレクションのいくつかのメゾン、ブランドに見られたアーカイブのアップデートという視点から見てみたいと思います。
まずは、今回のハイライト中のハイライトと言っても過言ではないRaf SimonsによるChristian Dior。
RafによるDiorは本当に素晴しいコレクションでした。さすが!感動した!
RafのDiorに関しては、デビューとなるHaute CoutureにおいてもRafらしいDiorが表現され、賞賛されていたわけですが、今回のprêt-à-porterでもHaute Coutureの路線を踏襲しながらも、色使いや素材感にRafらしさがさらに色濃く反映されていて、写真からでも伝わるそのピュアネスに感動し、浄化されました。モードと呼ばれるファッションに興味を持つキッカケとなったデザイナーの中でも10代から憧れていたデザイナーがChristian Diorでクリエイティブデザイナーとして活躍しているのは何か感慨深い。
このRafによるDiorにおいても、アーカイブの研究をベースとして、現代的にブラッシュアップしていることは、誰の眼から見ても明らかです。しかし、VogueでのインタビューでもRafは語っていましたが、アーカイブをどのように解釈するかというその視点にRafのらしさがあるのだと思います。表面的なデザインに留まらず、そのデザインに込められた意味やメッセージを丁寧に読み取るその審美眼と、そこに新しいエッセンスを加える事で現代的なものをデザインするということに関して、Raf Simonsはまた新たな可能性を示したと思います。今後のコレクションの楽しみが一つ増えました。
そして、タイトルにもあるのでクイーンの玲さんこと川久保玲率いるcomme des garconsですが、一見するとCdGとしては可も無く不可も無く王道といった感じ。CdGにしては通常業務というか、特段驚きがあるようなコレクションではなかったのですが、ただ、今までのコレクションでは感じる事の無かったもの感じました。それに関しては後ほど。
Graham
Hudsonによる王冠のようなヘッドアクセサリーはコレクションとの親和性も高く、コレクション全体の完成度を高める事に大きく寄与していたと思いますし、何より個人的に好き。笑 服はレディースだし着られないけどけどあれは欲しい。笑
有名ファッションメディアはCdGらしいコレクションで良かったんじゃないかといった感じの論調(僕の英語力での斜め読みなので、誤訳の可能性と誤訳したいという意思が満ち溢れているので悪しからず)の様子。決して良くないということはなく、らしいコレクションでした。
そして、僕が感じたCdGの今までにないものです。
CdGについても、あまり詳しい指摘はされていませんのであくまで僕個人の見解ですが、今回川久保氏は、ある程度意識的にCdGが自らのアーカイブの再編集+αという形で新しいものを生み出そうとしたのではないかということです。
ここで、この部分がいついつのコレクションからと指摘してもいいのですが、ただでさえ読まれないブログでそんなことしたらもっと読まれなくなるのでまた別の機会に書こうと思いますが、僕はこのことから、クイーン玲さんこと川久保氏が将来的に一線を退かれた後のことまでをも視野に入れ、新しいフェーズに入ったのではないかとも考えてしまいました。とは言ったものの、まぁ可能性は松坂がRedSoxに残留できるよりもゼロに近いでしょうし、この指摘が正しいかどうかは次のコレクションまで分かりません。もし当たってたら褒めてください。笑
いずれにせよ、そういった所に今までとは違った新しさを垣間見たように思います。
他にも好きなコレクションはたくさんありましたし、エディのサンローランもあるし、東コレもあるので、近いうちにまた更新したいと思います。
それでは。
2012年8月29日水曜日
続
前回の続きのような感じになってしまいますが、最近はよくこんなことを考えております。
ファッションに限らず、現在モノが売れないと言われて久しく、それが常態となりつつあるようです。
至る所で言及されていることで、ファッションに限ったことではありませんが、日本人は目先の利益ばかりに気を取られ、中・長期的な視点が欠けてしまっているように感じます。
大変な時期だとは思いますが、逆に考えると、全世界的に考えると今まで大変じゃなかった時期なんて無かったと思うということを僕が好きなジャズミュージシャンが言っていましたが、これは本当にそうなんですよね。さらに言うと、困難さがないと新しい物は生まれてこないとさえ僕は考えます。こんな時代だから革新的なものが生まれるとも。
これに少し関連していることで、以前にこのブログで少し書いたことがあることですが、ファッションの重さと軽さということについて、change fashionの中で、蘆田裕史というKCIのキュレーターの方がブログに書いていました。
一枚の絵画、一本の映画、一篇の小説などと比べると、一枚の服のもつ情報量はきわめて少ないです。たとえば映画であればプロットがあり、役者がいて、映像が次々に流れ、音楽がつけられ、と人間の感覚では認識しきれないほどの情報が詰まっています。映画について語る場合、あらすじを述べるだけでも10分や20分かけられます。一方で、衣服の場合は色、形──しかもほとんど定型がある──、生地の質感など、きわめて少量の要素しかありません。
このように、衣服はただでさえ情報量が少ないのに、近年隆盛しているファストファッションなどは、デザイナーの思想や、制作における職人的な手仕事など、さらに色々なものをそぎ落としています。これらはその意味で「軽い」服だといえます。
(これはファストファッションに限らず、「制作のコンセプトやテーマはありません。自分がかわいいと思うものを作っています」と言ってしまうようなデザイナーなどもそうです。)
一方で、衣服にできるだけ多くの情報を付与するようなデザイナーが現われています。その付与の仕方は、ASEEDONCLOUDのように(狭義の)物語を作ったり、Aski Kataskiのようにわざわざ蚤の市などで古い布を集めてきたりと様々です。
軽い方へ軽い方へと向かう潮流に抗うかのように──とはいえ、本人たちにはそうした反骨精神のようなものがあるわけではありませんが──、彼等は服そのものに、あるいは服の背後にさまざまな要素──これを物語と僕は呼んでいるのですが──を加えているのです。
言い換えれば「重い」服を作っていること、それが選出のひとつのポイントです。
分かりやすいですね〜。笑 さすが大学講師!多分僕が書いている事と言いたい事はそんなに大きくは変わらないはずなのですが。以前も書いたように僕は衣服を中心とするいわゆるファッションの本質は軽さにあると考えています。それはもちろん、参照部分で蘆田さんが言及されていることも含みますが、もう少し本質的な意味においてです。
そして、引用文中では軽さが消極的に記されているように感じますが、その軽さこそがファッションをファッション足らしめているのも事実ではないでしょうか。
比較対象とされている、絵画、映画や小説に比べ圧倒的に人との物理的な距離が近く、興味の有無は別として、日常生活で必要不可欠な側面を有してる点において必然的に“軽く”ならざるを得ないとも言えます。だから、ファッションはその存在の内に耐え難き軽さを内包していると以前にも言及したのです。
蘆田さんのおっしゃる「重さ」と「軽さ」の言説もこのことを前提に成立していると思うのですが。いかがでしょう。
本来「軽い」ものにどのように意味や思想、哲学、また物語によって重さを与える事が出来るかどうかがデザイナーの仕事の一つだと思います。
“たかが服、されど服”鷲田清一氏のヤマモトヨウジ論の本タイトルですが、良い言葉ですな〜。
2012年8月11日土曜日
無題
皆様お久ぶりでございます。気がつけば展示会から早一ヶ月。夏真っ盛りですな。
改めてというのも憚られるくらい時が流れてしまいましたが、お越し頂いた皆様ありがとうございました。
つけて頂いた皆様さらにありがとうございます。もうお渡しした方、出来ているのにこちらからの連絡に返信がない方、まだ出来ていない方など様々いらっしゃいます。まだ完成のご連絡が出来ていない方に関しましてはもうしばらく夏物をお楽しみ下さい。
展示会の内容に関しては、反省など含め色々考えておりますが、細かい事は書いても面白くないのでここでは書きません。笑 次回は限りなくJFW(ジャパンファッションウィークの略)に近づけてテロでもしてやろうかと思っていますが、前回に懲りていらっしゃらなければ次回もお越し頂き、知らず知らずのうちにテロの実行犯になって頂ければ幸いです。(一応言っておきますが、本気のテロには反対です。)
まあ、展示会で個人の方につけて頂いて大変嬉しく思っていますし、説明をさせて頂いて納得された顔を見るのはただそれだけで病み付きになりそうなくらいの幸福感がありますが、やはりそれだけではお腹が減るのです。
活動にビジネスとしての側面がある以上、どうやって売るかというのは無視出来ないものでして、営業活動も始めております。某セレクトショップに先日アポ無し突撃しましたところ、店長さんと代表さんに偶然遭遇しまして短い時間でしたが商品を見て頂きました。結果、全体として面白がって頂けたようで、次回以降の展示会やインスタレーションにつながる関係が築けたと思っています。今回の展示会に来て頂いていないこともあり、商品の一部だけでのプレゼンテーションでは伝えきれなかった部分はあったと思いますが。決して強がりではありませんよ。笑 半端無くヤバいものだったら即取り扱いなんてことにもなるのでしょうが、営業なんてそんなものですね。
私たちとしては、やはり展示会場の雰囲気も感じて頂きたいし、一回性と場所的限定性が強い展示やインスタレーションを仕掛けていきたいので、物だけをセレクトショップのハンガーに掛けて頂くのは、コンセプト的には矛盾してしまうのです。そして結局オンリーショップが一番いいという身も蓋もない結論に至るわけで。笑 まぁそれは冗談として、まだ全然お店も回れていないのですが、先述のセレクトショップの代表の方との話しの中でも、やはり服が売れないということを切実な顔でおっしゃっていました。そして、それなりにわかりやすいものがいいとも。セレクトショップのコンセプトや戦略は各々あるのでしょうが、やはりそれなりにマスを狙うということと、クリエーションの両立は非常に難しい時代であるということを実感しました。そこまでマスを狙いたいというわけではありませんが、姿勢としてマスは狙って結果的に良いところに着地していければなと。それが難しいんですけどね〜。笑
やはり表面的には色々な意味でわかりやすさは必要ですね。ただ表層だけの表現には何の意味もないことも確かなのでそこはしっかり作り込みます。
今までの流れとあまり関係ありませんが、平川さんがブログでいつものことですが、ちょっと面白いことを書いていました。興味がある方はこちらを参照http://lepli.org/discipline/
文中にあるおだてられて木に登ってしまっている尻が青い豚さんとはどなた様の事でしょうかね〜。あの人とあの人とあの人…。東京にはいっぱいいますね。笑 誰とは口が裂けても言えませんね、少なくともここでは。おっと、失敬。僕の性格の悪さが出てしまいましたが、間違えてもそういうデザイナーにだけはならないよう気をつけなければということです。舌禍を起こさないうちに失礼します。バイバーイ。
2012年7月3日火曜日
展示会終了
展示会においで下さたった皆様誠にありがとうございました。予想より(と言っても超絶アバウトな予想しかしておりませんが)多くの方にご来場頂き、またご購入まで頂いて本当に感無量です。
終了後の撤収作業も速やかに終了し、ミッシングセブンの幽体離脱地下研究所から無事帰還を果たしました。
よく校長先生が、家に帰るまでが展示会だからと言いますが、私の場合ブログを更新するまでが展示会といった心持ちですので、この更新をもって、やっとという感じ。うちの校長先生も言ってるのかしら。笑
会期中においでくださった方からも、「ブログ読んでますよ。苦笑」とか「誰それがブログ読んで怒ってたよ。」とか、色々な声を頂きまして恐縮でございます、はい。
今回は後編という事で、前編から引き続きのテーマで、誰がどう見ても服でしょという感じのラインナップで構成し、一人でも多くの方と握手をすることが大きな目的でしたので、それを考えると、なかなか良い展示受注会になったのではないかと思います。ドイツ移住への大きな一歩になったかな。
ただ、DM郵送した人がほとんど来ないというのは、一体どういうことなのでしょうか。そんなに嫌いかね僕の事が。笑 そんな奴には不幸の手紙送っちゃうぞ。
そんなことより、今回実現出来なかった事や改善すべき点は多くあるのも事実ですが、あの空間においで下さった方の反応を見ていると、何かしら感じて頂けたと確信していますので、これは良かったことの一つと言えます。あの空間で何も感じないといのは、不感症かセンスがないかのどちらかではないかと思いわれます。それは冗談ですが、無反応が最も堪えますから、好きか嫌いかはっきりして頂けるとありがたいです。忘れられるくらいなら嫌われてディスられた方がいいですかね。笑 少なくても僕は。
二人で反省会して、また改めてまとめようと思いますが、取り急ぎこれをもってお礼と代えさせて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。
2012年6月15日金曜日
チケット無くても入れますけど。
最近このブログをご覧頂いている方が緩やかな増加傾向を示しており、読者なんて方も出てきてしまい、もうすぐ辞めようかなと心にもないことを言ったりなんかしちゃったりして。
ご覧頂いている方の中には、割と踏み込んだ内容であると思っている方もいらっしゃるようですが、全くそんな事はないと思っています。
何よりも私自身が腹黒く、屈折した心の持ち主ですので、睡眠中に無意識で書いてもこうなるわけですが。
また、レビュー形式で鑑賞したものについて書く際に、星一つ的なことを書くとすーぐディスりだと勘違いをしてしまう、思い込みが激しく読解力の乏しい現代っ子がいるとしたら、それは私の真意が伝わっていません。
私は基本的に好き嫌いが多く、またはっきりしているので、興味関心がないどーでもいいことについてブログを書く程、暇でも物好きでもありません。
強めのことを書いていたとしても、それはその方を好意的に思っているからに他なりません。以前書いた、リトゥンアフターワーズの山縣氏やここのがっこうについても然りということです。
ただ、最終的にはきちんとした批評を書く事を目的としていますので、現在の稚拙な文章表現についてはご容赦頂きたいと思います。
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