2014年11月5日水曜日

2014 #9

ご無沙汰しております。
このブログ以外で中々のペースで記事を書かなければならず、ブログの宣伝効果にも疑問があったこともあり割と長い間地下に潜伏しておりました山中です。
諸説ありますが、地球上に存在すると言われている7人くらいのファンの皆さんには、心より謝罪いたします。
展示会をするともうブログ書かないのかと叱責されるのですが、みんなそんなに読んでいるのかと疑ってしまいます。が、やはり思っている以上に読んでくれていたのですね。
感謝しております。

今回は2つの合同展示会と単独展示会を開催した結果(書いている段階では装苑White参加中。まだ間に合いますよ!)として、私たちにはやはり合同展示会は合わないということがはっきりしました。元も子もない話でありますが、どう考えても周りと作っているものの色が違うし、浮く。
うちらのブースだけ宇宙空間にあるみたい。それはそれでカッコいいけどある程度売るために参加してるからこの齟齬は大きいと感じてしまいます。歩み寄りも重要ですが、歩み寄り過ぎてどうでもいいもの作ってもね。

そんな感じで無重力空間もそろそろ飽きてしまい、次回からは単独の展示会を長めの会期でやってみようかなと思っておりますが、それ以前に日本という場所が合っていないのではないかという事も結構真剣に考えてはおります。
しばらくは日本で活動してそれなりの居場所を作りたいと思いますが、並行してゲルマン魂についても勉強していこうと考えてる今日この頃です。

薄口(顔が)ファッション評論家にダメだしされたり、顔見知りのファッション宗教家に無視されたかと思ったら、割と有名なファッションディレクターのおじさんにちょっとだけ褒められたりするわけですが、結果としてファッションの軽薄さにはうんざりするというか、虚しくなるばかり。
一歩引いたら崖から落ちるくらいの端っこにいても、おや?と思ってしまうくらいに何もない。背が高いから遠くからでも何となく見えるんですよね、中心が。
おそらく自分たちが思っていたようなものは何もない。
色んな人と話して、みんな思ってるけど言わないだけなんだと思うことも多々あるし賢い人たちはみんなファッションから離れて行ってるのを実感できます。
こんなことを言うと、「それでも僕はファッションの可能性を信じる」とか言って、愚民を先導(煽動)する人が出てきて、僕なんかはすぐにくしゃくしゃにされるわけですが、人のフンドシで相撲取り始めるチルドレンとか、虎の威を借りる狐みたいな人は嘘つきなのでついていかない方がいと思いますよ。笑

誰かがFashion Is Always Fakeなんて言ってたけど、Fakeでもなんかあるならいい。
それがここだけなのか、外の世界も同じなのかは実際に見たわけではないので知りませんが、外はもうちょっとマシな気がしてます。行ってみなきゃわからいので遅かれ早かれ偵察に行かねば。
フィクションであれば外の世界はもっと酷かったという何の希望もないオチも好きなタイプではありますが、現実は多分そうではない、はず。

そんなこんなで、少数ではあるものの面白いと言ってくれる人もいるし服自体は好きだから作り続けますが、最近本当に興味あることがファッションの外にあることだけははっきりしたので少しづつ違ったものもお見せ出来ればと思ってます。

日々の雑感なのでまとまりのない文章で申し訳ありませんが、やっぱりこの感じで書けるのは楽しいのでまた書くと思います。
それではまたいつか。






2014年10月29日水曜日

2014 #8

10/28発売の装苑12月号にLeucadendronの洋服たちが、
IDOL×MODEという企画で使用されています。
石野理子さんにワンピース、荻野可鈴さんにコートを着用してもらってます。ぜひご覧ください。
スタイリング:小松夕香


さて、明日10/30〜11/2までLeucadendronの単独展示会が開催されます。
全日程どなた様もお越し頂けますので、ぜひお立ち寄りください。

Leucadendron
experimentation#5 "FUTURE TIMES"

10/30-11/2
12:00〜20:00(最終日のみ19:00まで)
BLOCKHOUSE (150-0001 東京都渋谷区神宮前6-12-9)






2014年10月4日土曜日

2014 #7


Experimentation#5 "Future Times"



下記の日程で新しいコレクションの展示会を開催します。ぜひ足をお運びください!
ご質問、お問い合わせ等はinfo@leuca-dendron.comまで。
Leucadendron will hold an Exhibition for new collection of 2015SS on the following days.Please come! make inquiries using the mail address; info@leuca-dendron.com


1.  HUB(group exhibition) 10.15ー17
11:00-19:00(10.17=11:00-18:00)
@LA COLLEZIONE ; 東京都港区南青山6-1-3 南青山コレッツィオーネ3F

2. SOLO EXHIBITION 10.30ー11.2
12:00-20:00(11.2=12:00-19:00)
@Block House ; 東京都渋谷区神宮前6-12-9 4F

3. SOEN WHITE(group exhibition) 11.4ー11.6
11.4=12:00-21:00 / 11.5=10:00-20:00 / 11.6=10:00-19:00
@BA-TSU ART GALLERY; 東京都渋谷区神宮前5-11-5

2014 #6



10/1発売の美容雑誌 "SHINBIYO 11月号"でLeucadendronのシャツとアウターがスタイリングで使用されています。
美容室DaBさんのページにて。
機会がありましたらぜひご覧ください。

p.s.スタイリスト町野さま、ありがとうございました。




2014年8月14日木曜日

2014#5

セレクトショップの中目黒Vaseさんで商品の取扱いが8月よりスタートしました。
取扱い第一弾!中目黒駅より徒歩3分、目黒川沿いにあるショップです。別注カラーのニットをつくったので、ぜひ遊びに行ってみてください。
よろしくお願いします。

〒153-0051 目黒区上目黒1-7-7
phone.03-5458-0337
|Open 7days a week 12:00-20:00|



















また、ブログ主任の山中が中心メンバーとして関わっているwebzine「Epokal」が公開されました。お時間あるときにのぞいてみてください。
ひと段落ついたら、面白い内容でブログを更新するよう主任に念を送っておきたいと思います。

2014#4

6月よりECサービスOrigamiにて、Leucadendronの商品が購入出来るようになりました。
無料アプリをダウンロードするとサービスがご利用頂けます。よろしくお願いします。
http://origami.co/Leucadendron



7月よりAquviiTokyoでLeucadendron新作のバッグの取扱いが始まりました。
http://www.aquvii.com/news10.html
よろしくお願いします。




2014#3

4/18放送のBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」で高橋マリ子さんにLeucadendron新作(2014FW sense of organ)のブルゾン、シャツワンピース、スカートを着用して頂きました。
スタイリスト内野さん、ありがとうございました。




2014年3月19日水曜日

2014#2

ご無沙汰しております、この時期はまんまと花粉の餌食になって大量の鼻水、目のかゆみと日々格闘中(全戦全敗)の山中です。ちなみに必需品のティッシュは鼻セレブ派ではなくエリエールの贅沢保湿派です。
 あっという間にニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリのコレクションが過ぎ去りトーキョーでファッションウィークが開催中の今日この頃ですが、これに便乗して(イマイチ乗れてない)私たちも展示会を行います。まず、一つ目は3/2729の日程で行われる『SO-EN WHITE』です。こちらは装苑が主催する合同展示会で、「“白”という色が持つ、可能性に満ちた日本発信のブランドをサポートするため、『装苑』と連動した合同展示会です。」です。
 編集長が交代されて、方向性を変えていこうとしているタイミングで出展させていただけるのはなかなか良いのではないかと思っております。
 もう一つは、毎度おなじみの単独での展示会です。こちらは4/44/6に恵比寿で開催します。桜が咲くころに冬物を発表するわけで、四季の移ろいを楽しむ我々日本国民の季節感とは相いれませんが、お誘い合わせの上是非お越しください。(遅めの時間に来てもらえれば、終了後僕たちと飲みに行ける特典が付くかも!)





SO-EN WHITE
3/27()1221時・28()1020時・29()1019
 Leucadendronのブースは2Fです

◎単独展示会 sense of organ
4/4()-5()12時~19時・6()11時~18

2014年1月13日月曜日

2014 #1

 遅ればせながらあけましておめでとうございます。そして今年もどうぞ宜しくお願い致します。皆様と展示会等でお会いできることを楽しみにしております。
 気が付けば年が明けて約2週間が過ぎまして、今日は成人の日。今年も予定調和的にどこかで騒ぎが起きているのでしょうか。今は Twitterでその自己顕示欲をアピールするのかな。日本各地で炎上の予感。
 個人的には、何かすごい騒ぎを起こしそうな格好をして、何もしない方が新しい気がする。20歳の若者には到底理解されないだろうが。
 自分も成人式からはや8年、いや9年か?俺今いくつだ?どちらにしてもそりゃ歳もとりますよ。地元民たちは既にゴルフとか始めてるもん なぁ…。乗るよねーおっさん化の既定路線。俺はこの先もやることないだろうな、ゴルフ。ゴルフ自体は嫌いというか特に何の思い入れもない が、そろそろ俺もゴルフでもやる歳かな的な感じでゴルフをするのが嫌だ。ゴルフをするプロ野球選手もなんか嫌だ。でもパターゴルフは好き。那須とか軽井沢とか行ったら絶対やる。将来はパターゴルフ場の経営したい。
 趣味は特に欲しいと思わないけど、整体とか瞑想とかそういう類のものを習得したい。やはり歳をとったのだな。笑 
 先日も吉祥寺でドイツ人に俺たち何歳に見えるか的な問いを投げかけたら、一緒に飲んでいた4人の中で一番年下にも関わらず俺を一番上と回答 したので、漫画もアニメもアイドルも嫌いで日本で好きなのは女の子といって憚らなかったそのドイツ人を「貴様など強制送還してくれるわ。 ははは」と激しく叱責した。
 ただ、ジル・サンダーもヴィム・ヴェンダースもNEU!も知らず、日本の漫画もアニメもアイドルも好きではないと言ったドイツ人にヨーロッパのリアリティを感じた。 クールジャパン推進機構さん、こういうこと。やるのはいいけどちゃんとしたことにお金使ってね。
 中身がなさ過ぎてこのままアップして良いのかと思うほどだが、こんな感じで今年も宜しくお願い致します。では、また次週。

2013年12月26日木曜日

RafさんとJobsさん

 一足遅いメリークリスマス。どーも、初対面で一言も喋ってないのにも関わらず人のことをバカにしていると言われる山中です。本当のことだから仕方ないけどウンザリしちゃうよね~。笑 嘘ですよ。さて、どの部分が嘘でしょう?
 それにしても数えてみたら今年の更新数が5回くらい(そんなにないかも。笑)という驚愕の事実が明らかになりまして、容赦のないお叱りを受けております。HP更新したら、もうちょっと更新するようになると思いますのでそれまではご容赦を。来年の目標の一つに入れておきます、ブログの更新。
ちなみに、年の瀬の飲み会は嫌いじゃないですが、なんか全部リセットするみたいな意味合いがある感じがして、忘年会というネーミングがしっくりきません。忘れないよ、今年。
そんなことはさておき、仕事の都合で参加できなかった平川さんのlepli会でもRaf SimonsによるChristian Diorに触れられていたそうですが、自身の名前を冠したメンズとは違い、波がなく安定した素晴らしいコレクションを見せてくれています。さすが、最強の派遣デザイナー。シグニチャーのメンズに関してはもはやその好不調の波も含めて好きですが、その部分は凡人の僕には見習えません。見習いたくもない。笑
彼は、jil sander時代から派遣先のアーカイブをうまくリデザインして、そこに自分の味付けを加え、絶妙なバランス感覚でコレクションを作り上げます。ハイファッションの世界には数多の天才が存在しますが、Rafさんの才能は今という時代に完璧にリンクしていると思います。(初めて彼の服を見た時、それまで見ていた服が全てダサく感じるくらいにかっこよく、自分のために作られているのではないかと錯覚するほどだったな~。)
そしてもう一人、この人は既に故人となりましたが、appleの創業者であるsteve jobsもリデザインの才能に秀でた人であると思います。ipodiphoneipadなどの革新的な製品を世に送り出し、一から新しいものを創ったと思われている人も多いかと思いますが、それは多分違います。Jobs(創業当時のapple)がソニーを目標として、その考え方やものづくりの方法を取り入れたことは有名ですし、スマートフォンのアイディアやコンセプト自体はiphoneが登場するずっと前から世界中の優れたエンジニアたちの中で共有されていたもので、全てをjobsが発想し商品化したわけではないからです。Jobsの凄さは実体のないアイディアやコンセプトに肉体を与え、鍛え上げ、妥協のないクオリティで製品を創り上げることが出来たことです。
僕にはこの二人にいくつかの共通点があるように思えてなりません。そして、その二人が創ってきたものが好きでしかたありません。
 アイディアやコンセプトの一端はアーカイブも含めて世の中に点在していて、それをどのように自分の世界で再構築するかがこれからの創造的行為に必要な要素の一つだと思います。そして、それらと対峙するときに、無意識のうちに培われてきた文化的背景が大きな武器になるのだと思います。
 最後も真面目になっちゃったな~。年越しライブとか出来るように頑張ります。バンド組んでないけど!
 それでは皆様、良いお年を。


2013年10月2日水曜日

寝起きの雑記


あぁ、えーっと、久しぶりでございます。笑
ちょっと寝るつもりで寝たら寝過ぎて、起きたら結構時間が進んでいた的な。
たまにありますよね、そういうことも。
 まぁ、起きていたとしても書く事無かったし、HPも刷新予定で話進めてるし、それに合わせてロゴも変えるし、東京でオリンピックすること決まったし、メンズとかやる見込みが出来たし、福島ではやっぱり水漏れスゴいし、アトリエ決まったし、新しいiPhone出たし、そこそこ色々やってんだよね、こちらも。
あ、どうも僕です。山中です。
 もう、コレクションシーズンだけ更新するみたいな感じになって来ちゃってるけど、決してそんなことはないですよ。書けるときにコツコツ書いていきます、これからも。
 冒頭にもさりげなくなく書きましたが、日々の雑務をこなしながらも少しずつ環境の改善に取り組んでおります。
 現在世界を舞台に各地で開催中ファッションサーキットもクライマックスのパリス。が、最近以前より移入できなくなっております。もはや驚きは少なく、いい所は安定して良いし、それ以下も引き続きそれ以下を安定している感じ。世の中はどんどんどんどん二極化。
 そんなファッションの世界もマクロ的な視点で見れば、現在が大きな転換点に差し掛かっている気がする。自分としては、いわゆる新しさも重要だが、普遍的な美しさを追求していている姿勢に共感をおぼえる。それはいわゆるベーシックというものではなく、次のスタンダードを作ろうとする営みね。
 自分は海外での生活経験はなく、日本の文化がどのように海外から見られているのかリアルに経験したことはありませんが、有名サッカー選手やフリーアナウンサーがお辞儀をしてそれが話題になったり、ウケているのを見るとやはり日本は今でも世界の中で極東の小さな島国であり、世界の中における日本の存在価値はあまり更新されないことを感じます。ファッションにおいても、世界で好評を博しているものは基本的な手法は変わらず、頭だけが変わっているだけ。
 中心で世界をコントロールしている人たちがいて、それ以外の国の人は基本的にお客様。だから、そんな世界と対峙する手法を考え、具現化し、継続してきたcomme des garconsはすごかった。その後、世界から相手をされているブランドは基本的にはこの手法を継承している(と自分は勝手に思っている)。
 junyaundercoversacaiも大きく分類すればやっている事に大差はない。
 決してディスりなどではなく彼らは皆クレバーで、同じ手法の中にきちんと自分のテイストを混ぜ込んでいるし、何よりも世界で売れている。
 ただ、それに気づかず、というかそんなことどうでも良くない?的な感じで流行に乗ることが最優先の人によって、僕なんかのささやかな抵抗は見るも無残に打ち砕かれる。笑 まるで真空。
 最終的には、自分に力がないという結論に至るわけだが、それにしても日本のデザイン感度の低さには少し悲しくもなる。誰が絶対的に悪いということはないが、みんな良くない。これがいわゆる甘えの構造ってやつですかね。あまちゃん。
 もっと面倒くさい事書きまくれるけど、嫌われるからやめます。
では、またそのうち。いいもの見せれる様に精進します。

2013年5月28日火曜日

ボタンは”いいね”だけで良いのか?


  先日の私たちの展示会 Leucadendron presents experimentation #3 “Naked Animals”-Leucadendronの鳥獣戯画-にお越し頂いた皆様、行きたかったけど予定が合わずお越し頂けなかった皆様、ついでに全く興味もなかった皆様。こんばんわ。
 最近、なんでYou Tubeには“ダメ”みたいなボタンがあるのにfacebookには“いいね”しかないのかという事実に些かの疑問を持っているが、夜はぐっすり眠れている山中です。やはりfacebookはリア充のツールなのか。そしてリア充の定義とは?禅問答みたいになりそうですので自制しますが、皆さんはそんなに気になりませんか?誰か知っている人がいたら教えて下さい。
 もしどこかの神様が僕にfacebookの記事に“ダメ”のボタンを押す権利を与えたならば、高橋名人より早く連打出来ると思います。笑 普段告知しか記事を掲載しないくせにな!笑 
 まぁそんなことはさておき、展示会も無事終了し今回は体調を崩す事もなく日常生活に復帰致しました。(前回は搬出直後にウィルス性腸炎(自己診断)を患い余韻に浸る事が出来ませんでした。)
 ご来場頂きました皆様、そして今回の展示に協力頂きました、フォトグラファーの若井さん、モデルの船木さん、ヘアメイクの野田君、DMグラフィックの山﨑君、縫製の山本さん、生地を融通してくれた四季の石田君、恩田さん、展示用にボディを貸してくれた鶴ちゃん、そして勢井ちゃん。この場を借りて改めて御礼申し上げます。ありがとう。
 未だビジネスという観点から見ればスタートラインに立てているのかわかりませんが、今回はご来場頂いた皆様の表情から、今までとは明らかに違う何かを感じました。そして、制作の過程を通じて何かをデザインするという行為がどういうことなのかを僅かばかり理解できた気がしています。それに付随した様々な事がわかりはじめていることを実感し、視界が若干クリアになった気分です。
 展示会は一段落しましたが、今後も別企画をこっそり企んでおりますので随時報告していきたいと思いますので皆さんfacebookcheck it out!!(チェケラ!!と読む)
 では、生ハムを肴にヱビスの黒ビールを飲んで寝ます。これはステマ?笑 
おやすみなさい。

2013年5月7日火曜日

告示(AKB総選挙ではない)


お久しぶりです。勘だけは鋭いそこのあなたの思った通り、告知です。
もう皆さんが大好きなSNS等にアップされていますのでご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、今月末に渋谷において懲りずに展示会を行います。やはり、Leucadendronのコアなファンの皆様にはこのブログでお知らせしなければ私の気が収まりません。
副都心線と東横線の直通運転が始まり交通の便も良くなったといわれているようですので、この機会に大人の街へと変貌を遂げつつあるけどまだまだ子供の街渋谷へ足を運んで見てはいかがでしょうか。大して変わっていない街の様子に驚愕必至!!!Leucadendronの変貌にも驚愕必至(こちらは良い意味で)!!!
渋谷の片隅でひっそりと皆様のご来場をお待ちしております。詳細はこちらにて

DMご希望の方は連絡下さいね〜。不幸の手紙よろしく送りつけます。




2013年3月5日火曜日

たまには無題


世界の、特にパリの皆様、こんばんは。
花粉との戯れをなかなか楽しむ事が出来ずに、毎日、杉の木を一本ずつ切り倒すことを日課にしながら、山中です。もちろんウソです。ウソですが、やれるなら やってやりた 本当に。短歌みたいになっちゃった。テヘペロ。
 パリでのファッション狂想曲もそろそろ鳴り止みそうな今日この頃ですね。コレクションの様子を、写真や動画などで見るのも好きですが、style.comのファッションスナップがとても面白く、コレクションのルックを見るのと同じ位好きです。東京のファッションスナップは以前の様な輝きは失われておりますが、世界中のファッショニスタ達(特にモデル)のスナップは超楽しい。
 何が良いってあんた、お祭りムード満点で浮き世離れしたあの感じですよ。ただ、宇宙人みたいな(いや、宇宙人に違いない!)モデルたちがキャットウォークではなく、街角に存在しているだけで、彼女達が身につけるモードな服がリアリティを有し、「あれっ?コレクションでしかきれないだろうなと思ってたけど意外とアリかも」と思わせてくれる彼女達を見るのは、それだけで小躍りしてしまうくらい楽しい。実際に行ったら多分引くね。笑
 とは言え、主役はやはり服である。今回は現在のところ(主役級のブランドはほぼ出揃っているが)、全然期待していなかったブランドが予想外に素晴しいコレクションを披露している。逆に期待していたブランドが予想外に良くないということもあるわけで、今回に関しては少し流れが変わり始めている気配は感じた。個別のブランドについては別稿に譲ることにするが、個人的には、本命はMaison Martin Margiela、対抗がGivenchy、穴がundercover、chalayanという感じ。他にもかわうぃー服は山のようにあるよ。
 最近、Maison Martin Margielaという集団はやはりとんでもない組織であることを感じる。今更何を、という方も大勢いらっしゃるでしょう。がしかし、最近のMaison Martin Margielaには少しずつであるが変化を感じる。その変化が凄いし、変わっても変わらない事もまた同じ位凄い。いや〜ヤバい、まじで。
 あのメゾンで働いている人たちに何か質問したら、きっと一言一句違わない答えが返ってくるのではないかと思うほど、デザインについての同じ哲学を共有し、コンセンサスが取れていると感じる。もちろん内部では個性も当たり前のように尊重されているのだろう。でなければ、あんなに表情豊かなデザインは産み出されないはずだ。その上での、組織としての完成度の高さが、すべてのデザイン活動から見て取れる。カリスマ創業者なき後(死んだわけではなく、引退したのである)のmaisonの仕事には驚嘆するばかりだ。Maison Martin Margielaについては今後も小出しに書いていこうかな。
 唐突ですが、今月中旬から大阪の絶対領域という学生さんたちが企画運営するセレクトショップで、我々の服が販売される事になりました。SNSの威力爆発!笑 大阪方面にお住まいの方、またはちょうど東名阪ツアーのファイナルが大阪だよ、というバンドの方などお時間ありましたら、覗いてみてください。
Margielaのあとに告知ですいませんが、告知のためのブログでもありますのでご容赦を!
 じゃ、また。おやすみ。

2013年2月22日金曜日

ファッション界の女子会

  年明け更新をしていたと思い込んでいたら最終更新が昨年だったことに驚きが隠せない山中です。笑 今更ですが、今年もよろしくお願いします。
  今年、最低でも二回は皆様のお顔を展示会で拝見出来ることを楽しみにしています。
  もっと会いたいという物好きな皆様におかれましては、どうぞご連絡下さい。会うだけなら貨幣との等価交換は不要です。
 そんな戯言は程々にして、私達の展示会などに関してはもう少し先になるのでまだ何も書くことは出来ませんが、ファッション界はすでに今年の秋冬の新作の発表会がニューヨークで幕開けし、ロンドン、ミラノを経由して、今月末のパリがクライマックス。(東京もあるが、映画でいうところのエンディングロール程度なので除外)ということで全く需要はありませんが、大好評の勝手に雑談のコーナーです。
 既に閉幕したNYも悪くないけど、やっぱりパリですな。毎回心踊らされるコレクションがいくつもあります。まぁレディースについては出揃ってから書くとして、既に発表されているメンズコレクションについてですが、個人的にSarah BurtonによるAlexander McQueenが、群抜きで良かったと思います。
 WWDなどの大手メディアでは、PRADAやRAF SIMONSがメンズファッションの先取りしているとようなレポートを掲載しておりましたが、先んじることがそんなに偉いのかねと思うのと同時に、ドンピシャで当てることの素晴らしさはあまり評価されないのかと思ってしまいます。今でしょ、今。(最近TVでよく見る東進の国語講師は好きじゃないです。笑 ちなみに私は代ゼミの笹井先生が好きです。) 
 Sarah Burton率いるAlexander McQueenに関しては、McQueen本人がこの世を去り、彼女が後を引き継いだわけですが、本人の時代にも勝るとも劣らない仕事をしていると思います。(人によって見解は様々でしょうが、天才マックイーン亡き後の失望感が大きかった分、余計に素晴らしく映ります。) ロイヤルウェディングではキャサリン妃のドレスの制作をしたことでも有名です。
 McQueenが見せた、生命と等価交換で生み出された作品は圧巻で、そう言った創作には憧れますが、本当の意味で女性の時代と言われて久しい昨今、Sarah Burtonは"今"という時代に対応した”Alexander McQueen”を表現しているように思えます。McQueen本人の時代とは異なった女性性を感じます。
 とてつもないプレッシャーの中で、あの素晴らしいクリエーションを続けるだけでも尊敬に値しますが、現在妊娠中でもうすぐ出産、プライベートも大いに充実というリア充っぷり。
 CelineのPhoebe Philoや、Stella McCartney(元The BeatlesのPaul McCartneyの実娘)、GUCCIのFrida Gianniniなど仕事と家庭を両立している女性デザイナーの活躍が目立ちます。専業主婦志向が強い若い日本人女性の目にはどう写るのか。
 女性デザイナーと言えば、日本にはクイーン玲さんでお馴染みで、元祖カリスマ女性デザイナーの川久保玲氏がおりますが、川久保氏の場合、デザイナー兼社長であり、お子さんもいらっしゃらないので単純に比較は出来ません。(子供がいる=プライベートが充実という単純なことでもないです。念のため。)
 川久保氏はどちらかというとMcQueenと同じタイプのデザイナーであるように思います。ちなみにMcQueenは生前にComme des Garcons homme plusのランウェイをモデルとして歩いています。
 まあ、いずれにせよ川久保氏と比肩する日本人は時代的に考えてもこの先現れないと思います。現代に全盛期の王、長嶋のような国民的スターが現れないことと背景は同じです。
 川久保氏はさておき、 時代が変わっていることは間違いなく、日本では、サカイの阿部千登勢、トーガの古田泰子など、日本でも仕事とプライベートを両立する女性デザイナーが今後益々登場してくるでしょう。そして、女性デザイナーは妊娠・出産から育児という経験を糧として、新しいライフスタイルを得て、それをクリエーションに反映させていくのでしょう。女の人は恐ろしいです、もちろん良い意味でね。次はLeucadendronの勢井さんですかね。(笑)
 巷の女子会は死ぬ程つまらなそうですが、この人たちの女子会なら見てみたい。(笑)
 話が大分逸れましたが、今回のAlexander McQueenにはメンズで久しぶりにワクワクしましたし、トレンドもテクニックも現状への提言も盛り込まれ、"今"を感じることが出来るとても好きなコレクションでした。
さて、今月末のパリではどんな驚きがあるか今から楽しみですな。

2012年12月23日日曜日


 お久しぶりでございます。みなさんお元気でしょうか。そうですか、お元気の様で何よりです。
 展示会終了後、ホッとする間もなくウイルス性胃腸炎を発症し、虚弱体質とガラスのハートっぷりを見事に露呈してしまった山中です。早く強い体になりたーい。
 何時やらの展示会にお越し頂いた皆様、誠にありがとうございました。今更ですが、大変感謝しております。改めてありがとうございました。
 少々多めご注文頂いたばかりに、今も製作に追われています。良いモノを作ると、売れるのは良いけど作るのが大変でちょっとね。笑 どうせだったら、死ぬほど売れて工場に発注したいものです。
 展示会も終わり、選挙も終わり、今年も残すところ一週間ばかりになりました。
 展示会の告知を除いた前回の更新の際は、Raf Simonsによる新生Diorが素晴しかったことと、Comme des Garconsの変化についての勝手な深読みを書きましたが、もちろん特に反応はありません。笑 
 それはさておき、その際に、東コレ特に物議を醸していたたwrittenafterwordsのショーを中心として色々思う事があったので、書こうと思っていたのですが、時間が過ぎてしまい当時の忌々しい気持ちがもう僕の中から消えてしまいました。
 5月に行われたインスタレーションを当欄でディスったら思ったより反応があったので、その責任はきちんと果たそうとショーを観に行ったわけですが、いまだに思っているのは、今回は正直な所、現状維持か失いかけていた価値を取り戻したというのが実際のところで、真価が問われるのは実は次なんじゃないの?的なことです。 
 なぜなら、山縣さんが発表したものが、服であるかどうかみたいなことではなく、(見方は人それぞれでしょうが、個人的にはあれは紛れもなく服ではあると思いますが)あれを発表したことで「装う事の極限値を表現したかった」ということであれば、その力を以てして観客達にwrittenafterwordsの服を着たいと思わせ、実際に着てもらう事によってのみ、新たなコミュニティが生まれ、そしてファッションとして浸透して行くのではないかとどうしても考えてしまうからです。
 僕の考えが古いのかも知れませんが、少なくとも僕はファッションデザイナーにはそうであってほしいし、そうありたいと思います。
 ですので、writtenafterwordsがファッションブランドとして存在しているのであれば、あの様なショーとともに、それを観た人の、自らを装飾する欲望を満たすこともデザイナーの職責ではないかと思います。
 他は実際に見たわけではないので、あまり詳しくは書けませんが、全体的に、先日の選挙同様、皆さん右側がお好きな様な印象を持ちました。ただそれだけ。笑 気になるブランドは特にありません。終わり。
 来年も頑張ります。皆さんもお体には十分気をつけてよい年末年始をお過ごし下さい。
 一年間お世話になりました。また来年。バイバーイ。
 

 こんにちは、せいです。展示会が終わったら、それまでの1ヶ月ずっと聴いていたmoe and ghostsへの欲求がぴたりと止んでしまって、脳内音楽からっぽです。と、言いつつ実は普段音楽あんまり聴かないから苦ではないけど、ハマるの見つかると潤うので、潤いへの導き○求ム○
※ゆる募じゃなくてきゅう募:新しいのにダサくてパンキッシュだけど切なくてしおらしい、けど狙ってる音楽
ふーん、洋服そんなだけどなあという方の来場者を増やせるように、私たちはファッションでそういうお導きできると良いなあ、と思います。
と、いうことで、右傾も左傾もせず、真ん中を淡々と来年も頑張ります。

2012年11月12日月曜日

解禁


LEUCADENDRON presents "Experimentation"#2
- 誰も知らないミッシングセブン -


11/16(金)〜18(日)
12:00〜19:00
@nomadica >>map




展示会のお知らせ


展示会がいよいよ今週末に迫って参りました。
今回はこれまで前編・後編にわたって制作してきたミッシングセブンの幽体離脱地下研究所の番外編として、ミッシングセブンに焦点を当てた展示となります。
これまでの展示では明らかになっていなかったミッシングセブンの謎が今回明らかになるとともに、彼らをイメージしてデザインされた衣服を展示致します。
また、これまでの幽体離脱をテーマとした制作作品をベースとしたアイテムも多数ご用意しておりますので、今週末お時間がございましたら是非お越し下さい。お時間がない方は時間を作ってお越し下さい。
まじめになってしまいましたが、よろしくお願い致します。


2012年10月22日月曜日

シャーマンの萌さんとクイーンの玲さん


 このところ更新が全くございませんで、セルフ放置プレイにも飽きました。
更新していない間、尊敬している方がこのブログを見ていたという黒の衝撃以上の衝撃が僕を襲いまして、ちゃんと書かなきゃなぁと少しだけ思ってしまいました。そんなことではまだまだですな。
 そんなことはさておき、今回は先日観たライブと、これまた先日観たパリコレクション2013ssについてちと放談をしてみようかと。
 まずライブの方ですが、最初から最後までやられっぱなしで尚かつ非常にカタルシスのある素晴しいライブでした。Moe and Ghostsというヒップホップユニットで、ラップ担当の萌とトラック担当のユージーン・カイムによるゴーストコースト(彼岸)ヒップホップです。今年の8月(彼岸)に佐々木敦の音楽レーベルHEADZからアルバム『幽霊たち』をリリースしデビューしたばかりですが、さすがです。ゴーストコースト(彼岸)ヒップホップで、デビューが彼岸で、アルバムタイトルが『幽霊たち』って。笑 この時点でもう完璧でしょ。一瞬われわれLeucadendronの為に存在しているのではないかと錯覚するくらいのシンクロ率。
 ライブ前にググってもメンバーの写真はほとんどなく、ひょっとしたらほんとに幽霊かもしれないと期待が高まりましたが、佐々木敦曰く、ギャルでもガーリーでもない全く新しいヒップホップとのことだったので、まず着ている服を含めたルックスが気になって仕方がありませんでした。声などから色々と想像を巡らせていたのですが、目の前に現れた女性は見事に、軽やかに、そして力強く予想を超えていった。
 彼女は全身黒のモノトーンで、髪は地面に届かんとするほど長い小柄の年齢不詳の人で、とてつもない力を内に秘めたシャーマンのよう。パフォーマンスも新しさとピュアネスに満ち溢れた素晴しいものでした。
 良いものを観た後には必ず心が洗われた様な清々しさを感じますが、今回のライブでも大いに浄化されました。カタルシスがないと語る意味がないですからね!!!!笑
 萌さんと幽霊たち、それとゲスト参加し自称日本で100番目に巧いサックスを演奏していた大谷能生氏。本当に良いライブをありがとうございました。
 フロントアクトで蛍光灯の放電のノイズで演奏をしていた方も素晴しかった。是非何かでご一緒したい。You tubeなどでPVが見られるので興味がある方は是非。
 続いては、皆さん大好きなパリコレクションなどについて少々。興味ないですか?そうですよね〜。
 ここで何も知らない俺みたいな奴がファッションとその周辺の事を書くと意外と反応があるので、あまり気が進みませんがちょっとだけ。
 まず、はじめに今回はパリコレクションのいくつかのメゾン、ブランドに見られたアーカイブのアップデートという視点から見てみたいと思います。
 まずは、今回のハイライト中のハイライトと言っても過言ではないRaf SimonsによるChristian Dior
 RafによるDiorは本当に素晴しいコレクションでした。さすが!感動した!
 RafDiorに関しては、デビューとなるHaute CoutureにおいてもRafらしいDiorが表現され、賞賛されていたわけですが、今回のprêt-à-porterでもHaute Coutureの路線を踏襲しながらも、色使いや素材感にRafらしさがさらに色濃く反映されていて、写真からでも伝わるそのピュアネスに感動し、浄化されました。モードと呼ばれるファッションに興味を持つキッカケとなったデザイナーの中でも10代から憧れていたデザイナーがChristian Diorでクリエイティブデザイナーとして活躍しているのは何か感慨深い。
 このRafによるDiorにおいても、アーカイブの研究をベースとして、現代的にブラッシュアップしていることは、誰の眼から見ても明らかです。しかし、VogueでのインタビューでもRafは語っていましたが、アーカイブをどのように解釈するかというその視点にRafのらしさがあるのだと思います。表面的なデザインに留まらず、そのデザインに込められた意味やメッセージを丁寧に読み取るその審美眼と、そこに新しいエッセンスを加える事で現代的なものをデザインするということに関して、Raf Simonsはまた新たな可能性を示したと思います。今後のコレクションの楽しみが一つ増えました。
 そして、タイトルにもあるのでクイーンの玲さんこと川久保玲率いるcomme des garconsですが、一見するとCdGとしては可も無く不可も無く王道といった感じ。CdGにしては通常業務というか、特段驚きがあるようなコレクションではなかったのですが、ただ、今までのコレクションでは感じる事の無かったもの感じました。それに関しては後ほど。
 Graham Hudsonによる王冠のようなヘッドアクセサリーはコレクションとの親和性も高く、コレクション全体の完成度を高める事に大きく寄与していたと思いますし、何より個人的に好き。笑 服はレディースだし着られないけどけどあれは欲しい。笑 
 有名ファッションメディアはCdGらしいコレクションで良かったんじゃないかといった感じの論調(僕の英語力での斜め読みなので、誤訳の可能性と誤訳したいという意思が満ち溢れているので悪しからず)の様子。決して良くないということはなく、らしいコレクションでした。
 そして、僕が感じたCdGの今までにないものです。
 CdGについても、あまり詳しい指摘はされていませんのであくまで僕個人の見解ですが、今回川久保氏は、ある程度意識的にCdGが自らのアーカイブの再編集+αという形で新しいものを生み出そうとしたのではないかということです。
 ここで、この部分がいついつのコレクションからと指摘してもいいのですが、ただでさえ読まれないブログでそんなことしたらもっと読まれなくなるのでまた別の機会に書こうと思いますが、僕はこのことから、クイーン玲さんこと川久保氏が将来的に一線を退かれた後のことまでをも視野に入れ、新しいフェーズに入ったのではないかとも考えてしまいました。とは言ったものの、まぁ可能性は松坂がRedSoxに残留できるよりもゼロに近いでしょうし、この指摘が正しいかどうかは次のコレクションまで分かりません。もし当たってたら褒めてください。笑 
 いずれにせよ、そういった所に今までとは違った新しさを垣間見たように思います。
 他にも好きなコレクションはたくさんありましたし、エディのサンローランもあるし、東コレもあるので、近いうちにまた更新したいと思います。
 それでは。

2012年8月29日水曜日


前回の続きのような感じになってしまいますが、最近はよくこんなことを考えております。
 ファッションに限らず、現在モノが売れないと言われて久しく、それが常態となりつつあるようです。
 至る所で言及されていることで、ファッションに限ったことではありませんが、日本人は目先の利益ばかりに気を取られ、中・長期的な視点が欠けてしまっているように感じます。
 大変な時期だとは思いますが、逆に考えると、全世界的に考えると今まで大変じゃなかった時期なんて無かったと思うということを僕が好きなジャズミュージシャンが言っていましたが、これは本当にそうなんですよね。さらに言うと、困難さがないと新しい物は生まれてこないとさえ僕は考えます。こんな時代だから革新的なものが生まれるとも。
 これに少し関連していることで、以前にこのブログで少し書いたことがあることですが、ファッションの重さと軽さということについて、change fashionの中で、蘆田裕史というKCIのキュレーターの方がブログに書いていました。

一枚の絵画、一本の映画、一篇の小説などと比べると、一枚の服のもつ情報量はきわめて少ないです。たとえば映画であればプロットがあり、役者がいて、映像が次々に流れ、音楽がつけられ、と人間の感覚では認識しきれないほどの情報が詰まっています。映画について語る場合、あらすじを述べるだけでも10分や20分かけられます。一方で、衣服の場合は色、形──しかもほとんど定型がある──、生地の質感など、きわめて少量の要素しかありません。



このように、衣服はただでさえ情報量が少ないのに、近年隆盛しているファストファッションなどは、デザイナーの思想や、制作における職人的な手仕事など、さらに色々なものをそぎ落としています。これらはその意味で「軽い」服だといえます。

(これはファストファッションに限らず、「制作のコンセプトやテーマはありません。自分がかわいいと思うものを作っています」と言ってしまうようなデザイナーなどもそうです。)



一方で、衣服にできるだけ多くの情報を付与するようなデザイナーが現われています。その付与の仕方は、ASEEDONCLOUDのように(狭義の)物語を作ったり、Aski Kataskiのようにわざわざ蚤の市などで古い布を集めてきたりと様々です。軽い方へ軽い方へと向かう潮流に抗うかのように──とはいえ、本人たちにはそうした反骨精神のようなものがあるわけではありませんが──、彼等は服そのものに、あるいは服の背後にさまざまな要素──これを物語と僕は呼んでいるのですが──を加えているのです。

言い換えれば「重い」服を作っていること、それが選出のひとつのポイントです。
 
分かりやすいですね〜。笑 さすが大学講師!多分僕が書いている事と言いたい事はそんなに大きくは変わらないはずなのですが。以前も書いたように僕は衣服を中心とするいわゆるファッションの本質は軽さにあると考えています。それはもちろん、参照部分で蘆田さんが言及されていることも含みますが、もう少し本質的な意味においてです。
 そして、引用文中では軽さが消極的に記されているように感じますが、その軽さこそがファッションをファッション足らしめているのも事実ではないでしょうか。
 比較対象とされている、絵画、映画や小説に比べ圧倒的に人との物理的な距離が近く、興味の有無は別として、日常生活で必要不可欠な側面を有してる点において必然的に“軽く”ならざるを得ないとも言えます。だから、ファッションはその存在の内に耐え難き軽さを内包していると以前にも言及したのです。
 蘆田さんのおっしゃる「重さ」と「軽さ」の言説もこのことを前提に成立していると思うのですが。いかがでしょう。
 本来「軽い」ものにどのように意味や思想、哲学、また物語によって重さを与える事が出来るかどうかがデザイナーの仕事の一つだと思います。
“たかが服、されど服”鷲田清一氏のヤマモトヨウジ論の本タイトルですが、良い言葉ですな〜。